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DLC産業界のさらなる発展のために

お知らせ


平成29年定時会員総会開催

DLC(Diamond-Like Carbon、ダイヤモンドライクカーボン)とは,地球上でもっとも硬いダイヤモンドと非常に滑りやすいグラファイト(黒鉛)の微細構造が混在したアモルファスなカーボン材料のことです。DLC 中のダイヤモンド結合の成分は20~90%と幅広く,さらに水素を含んだものも多くあります。この他、窒素、シリコン、金属などを含むものもDLCと呼ばれています。代表的なDLCの模式図を示します。

DLCは、摩擦が低い、耐摩耗性が良い、耐食性がある、硬い、ガスバリア性がある、生体親和性がある、光学的特性が良い等の性質を持っており、自動車部品、電気・電子部品、加工工具、生活用品、飲料容器、光学用品、医療器具等の幅広い産業分野で実用化あるいはその試みが行われています。

DLCは、PVD(Physical vapor Deposition、物理的気相蒸着)法、CVD(Chemical Vapor Deposition、化学的気相蒸着)法、あるいは両者が混じった方法により作製されます。一口にPVD法、CVD法といってもそれぞれに様々な方法があり、例えば、PVD法にはスパッタリング法、アークイオンプレーティング法等があり、CVD法にはプラズマCVD法等があります。各方法により得られるDLCの性質はそれぞれ異なります。

DLC産業界の発展

新規格を利用した産業界の活性化

関連機関との交流や
エンドユーザーとの連携・促進

会員について

DLC関連企業

装置メーカー、受託加工業、
DLCユーザーなど

薄膜等評価分析関連企業

その他DLCに関心がある企業

申し込み時に簡単な審査を
させていただきます。

会員リスト(2021年3月29日現在)

(1)正会員(入会順)

  • 1. 株式会社アルテクス
  • 2. 株式会社トッケン
  • 3. ナノテック株式会社
  • 4. リックス株式会社
  • 5. ナノテックシュピンドラー株式会社
  • 6. 株式会社フロロコート
  • 7. 平和電機株式会社
  • 8. 株式会社ウエキコーポレーション
  • 9. 株式会社レスカ
  • 10. 株式会社ウォルツ

(2)特別会員

4名(大学・公的研究機関関係者)

期待されるメリット

国際標準策定への参画により、自社保有技術を世界に提案できる。

同プロセスを通じて、
利用側ニーズを反映できる。

製品・サービスの国内外販売が
容易になる。

規格化により、部品調達/組み立て等のコスト削減が可能になる。

新技術動向の情報の入手が
容易になる。

関係の研究者や技術者との交流が図れ、大学や各種研究機関との連携促進が図れる。

DLCメーカー、評価装置メーカー、評価試験所、ユーザー等の間で情報共有が可能になる。

テーマに応じて産業化を加速する共同実施者を容易に探索できる。

「業界規格」、「業界基準」を制定していくことができる。

規格適合証の発行が受けられ、規格等の適合企業の承認が得られる。

DLC膜の国際標準化受託事業

(一社)DLC工業会は、平成30年度より、経済産業省のDLC膜の国際標準化に関わる事業を(株)野村総合研究所からの委託の形で、(一社)ニューダイヤモンドフォーラム(NDF)と共同で実施しています。この事業は、平成31年度までの2ヵ年計画で実施される予定です。

本受託事業では、DLC膜の諸特性の中でも、DLC膜分類のための基礎データともなり得る光学特性や、DLC膜の実用性において重要な特性である密着性に着目し、以下の2テーマのISO規格化を目指して、規格原案作成、提案、規格成立に向けての国際調整等の活動を行います。さらに、規格化する試験法を検証するためのラウンドロビン試験も行います。DLC工業会は、この2テーマの中で、「DLC膜の光学特性評価法(仮)」を担当し、「DLC膜の密着性試験法(仮)」ニューダイヤモンドフォーラムが担当します。

(1)DLC膜の光学特性評価法(仮)
(2)DLC膜の密着性試験法(仮)

本受託事業は、以下の体制により実施されています。

従来の受託事業について

DLC膜の国際標準化事業は、以前よりNDFの受託事業として実施されています。
その成果として、以下の2テーマのISO規格が発行されています。

(1)ISO 18535:2016
Diamond-like carbon films - Determination of friction and wear characteristics of diamond-like carbon films by ball-on-disc method
(2)ISO 20523:2017
Carbon based films – Classification and designations

これらのISO規格は、ISOの中の専門委員会の1つであるISO/TC107(金属及び無機質皮膜)に提案され、難しい国際調整や同TCのミーティングでの審議を経て発行されたものです。
ISO/TC107のミーティングは関係国の持ち回りにより開催されますが、平成28年度は、千葉県柏市内のホテルでミーティングが開催されました。これにはDLC工業会も全面的に協力しました。

ISO/TC107国際会議
(平成29年1月,千葉県柏市)

「DLC工業会確認マーク発行制度」について

DLC工業会確認マーク発行制度についての資料 | 本制度は、DLC工業会確認マークを希望する企業及び団体等がDLCコーティングに関する試験を実施し、その結果について適正な試験結果であることを一般社団法人DLC工業会が確認し、DLC工業会確認マークを発行するものです。

工業会の概要

名称 一般社団法人DLC工業会
Diamond-Like Carbon Industry Association
所在地 〒277-0874
千葉県柏市柏インター南4番地6
TEL:04-7135-6221
FAX:04-7135-6231
E-mail:info@dlck.org
website:http://dlck.org
代表理事 中森 秀樹(ナノテック株式会社代表取締役社長)
設立年月日 平成28年6月15日
会員数(令和2年3月30日現在) 正会員:11社
特別会員:4名
目的
  • DLC産業界の発展
  • 新規格を利用した産業界の活性化
  • 関連機関・団体との交流や国際交流、エンドユーザーとの連携活動、促進
事業の概要
  • DLCを始めとするカーボン膜全般のISO規格、JIS規格の案作成、提案から成立、メンテナンスまでの業務、並びに国内審議団体認定の活動
  • 新規格を利用した産業界の活性化
  • メーカー、評価機関、エンドユーザーの交流場所の提供
  • DLC及び関連分野の情報収集
  • セミナー・勉強会等の実施
  • 技術交流、規格戦略に関する研究・教育・広報活動
  • 魅力ある課題についての国際交流
  • 関連機関・団体等との交流や相互協力
  • エンドユーザーに対し、魅力ある業務の提供
  • その他この法人の目的を達成するために必要な事業

活用事例等

会費

入会金:5万円

年会費:10万円/1口

口数の多い会員は工業会運営等に
積極的にご参画いただけます。

お問い合わせ

入会のご希望や各種お問い合わせはこちらよりご連絡ください。

DLC工業会(担当:田中)

入会に関する書類はこちらよりダウンロードしてください。

PDFを表示

DLCに関わる動画へのリンク

DLC関連規格の利用や評価等に関わる動画を以下に示します。ご覧ください。